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押さえておきたいホームインスペクションの基礎知識 ―さくら事務所 長嶋修さんに聞く(3)

押さえておきたいホームインスペクションの基礎知識 ―さくら事務所 長嶋修さんに聞く(3)

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前回、中古住宅の耐震性について“過剰な不安はいらない”と語ってくれた、「さくら事務所」会長で不動産コンサルタントの長嶋修さん。建物に対する漠然とした不安を解消し、納得して購入するための手段として挙げていただいたのが、第三者によるホームインスペクション(住宅診断)です。ホームインスペクションという言葉も最近少しずつ広まってきているようですが、とはいえまだまだ知らない方も少なくないのでは…。早速、長嶋さんに詳しいお話を伺ってみましょう。

▼これまでの記事はこちら
第1回 良い物件を安く買えるのは今だけ!? 住宅市場“激変”の兆し。
第2回 中古住宅の耐震性ってどこまで信頼できる?

ホームインスペクションって何ですか?

― 中古住宅に対する漠然とした不安を解消するためにも、専門家による診断「ホームインスペクション」を行なったほうがいいというお話がありました。ホームインスペクションって、そもそもどういうものなんですか?

一言でいうと、売主でも買主でもない第三者が、おもに買主の購入判断の材料を提供するものです。判断の材料としては大きく3つ。

  • 決定的な欠陥住宅じゃないか?
  • 買った後、いつ頃、どの部分に、いくらくらいお金がかかりそうか?
  • おおよそ何年くらいもちそうか?

主にこの3つを提供するサービスです。

― ホームインスペクションをされる専門家の方は、どういった技術や知識をお持ちなんでしょう?

建築の技術はもちろん、不動産取引の知識もあります。買主さんが売買のどのタイミングに身をおいているのか把握できないと、正しくサポートできませんからね。

あと一番大事なのが、建物の劣化と対処方法を見極める知識です。実はこれって建築士の資格の有無はあまり関係なく、例えば、建物の修繕工事をたくさん経験している地方の工務店の社長さんが詳しかったりもします。

― 価格の相場は?

ざっくり言うと、マンションで5万円前後、戸建てだと6万~7万円くらいですね。調べようと思ったらどこまでも深くいけるのでもっと費用をかけることも可能ですが、まずは標準的な一次診断で良いと思います。人間で言うところの健康診断のようなレベルです。ここで要精密検査と判定されたらさらに詳しく検査する、というので問題ないでしょう。

― どのタイミングで依頼するのかいいんですか?買いたい物件の候補が複数ある場合だと、費用がかさんでしまいますよね?

そうですね。「特に問題がなければここを買おう」という一戸が見つかったタイミングが良いと思います。

良い物件はやっぱり売れちゃうのも早いです。いいなと思ったら、買い付けの申し込みは即入れたほうが良いですよね。なので、例えば土日に内覧したのであれば、申し込みを入れて、契約を次の土日くらいに設定してもらう。そして平日5日間のどこかでインスペクションをして、その結果で最終判断する。もし何か問題が見つかった場合は、購入をやめるか、さらに交渉することもできる。

ただ現実的には難しい部分もあって。最近は特に売主側が強いので、早く契約した者勝ちとか、インスペクションなんてうるさいこと言う人には売らないとか、そういうケースもゼロではないようです。

― なるほど…。ちなみに、「来週の平日にお願いします」というような急な依頼にも対応してもらえるものですか?

さくら事務所の場合は、空いていれば当日でも。

― 当日ですか!?

朝にお電話いただいて、午後に現地へ行くこともありますよ。土日だとちょっと難しいこともありますが、平日はわりと空いていますね。

 

(次回に続きます)

 

 ▼インタビュー第4回はこちら
管理状態の良いマンションの見極め方は? さくら事務所 長嶋修さんに聞く(4)

 

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