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「サラリーマン、家を“買ったよ”」―アラフォー係長のリノベーション体験記 #04

「サラリーマン、家を“買ったよ”」―アラフォー係長のリノベーション体験記 #04

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▼前回のお話はこちら
「A・RA・SHI」サラリーマン家を買う―アラフォー係長のリノベーション体験記 #03

当初の希望以上に充実した条件の物件と出会い、ついに購入を決めた赤塚さんご夫妻。満を持して、金融機関と住宅ローンの契約……といきたいところですが、意外な落とし穴が。今回は、赤塚さん自身“ホンマに大変だった”と振り返る、ローン契約のお話です。

銀行との交渉は自分で…そこから始まった悪夢の日々。

すっかり間が開いてしまい、申し訳ございませんでした。家を買って……バタバタしてました(苦笑)。さて、物件購入が前回までのお話でしたね。今日は、銀行融資のすったもんだのお話。

私が物件購入・リノベーションをお願いしたリノベる。のサービスの一環として「銀行融資決定までのサポート」というものがあるのですが、振り返るとこれはとても良いサービスだと思います。なぜ“振り返ると”なのか。実のところ私はこのサービスを使わず、独自で銀行と融資の交渉をしたからです。結果、とにかく“大変”でした(涙)。

リノベる。から聞いた話にもとづくと、リノベーション費用の目安として1平米あたりにかかる金額はおおよそ15万円。ちなみに私の新居は60㎡、ざっくりリノベ費用は900万円になります。

しかし、物件自体は3,000万円程度。この金額設定で銀行と交渉をスタートしたのですが、銀行側の担当者からみると「リフォーム(※リノベーションにあらず)にかかる金額が高すぎる。これは不正の臭いがする……」という思考回路になる様子。後ほど分かったことなのですが、銀行の融資担当としてはこれが本当に普通の感覚のようです。

で(案の定)、「設計図に給湯機がないから、融資できない」とのご指摘。設計図を再提出するも「見積もりの詳細が分からない」との返答をうけ、再度提出。するとまたまた「まだ曖昧、詳細教えろ」とのことで、再々提出……と、提出しては突き返されるの不毛なラリーがいくつか続きました。

そして最終的に、物件自体の融資(約3,000万円)は問題なく許可が出たものの、リノベーション費用(約900万円)は、決済日の直前まで融資が決定しませんでした。融資担当者から「融資がおりないかもしれない」「他の銀行にも融資依頼してみては」と、直前で言われたときには腰が砕けました、「来週決済日なのに! 今、ソレ、言う!?」と。

金融機関と消費者には、悲しいほどに“リテラシー”のズレがある。

結局、土壇場でリノベる。と長い付き合いのある都銀を紹介していただき、その銀行にてお世話になることにしました。(※当初の銀行でも最終的には融資決定したのですが)。

この顛末が何を意味するのかと言いますと、要は、「♪ リノベーションって何ですの ♪」 (ラッスンゴレライのメロディーで)と、銀行の方は良く分かってないということなんです。“リノベーションって、なんでそんなにお金がかかるの?” “リフォームとどう違うの?” などなど。そもそも消費者とのリテラシーのズレが大きくあるんですね。こちらとしては「♪ チョトマッテ、チョットマッテ、銀行さ~ん ♪」な気持ちなんですが。

ちなみに私が独自で交渉した銀行は、大手都市銀行の横浜市内の支店でした。都市部ということもありリノベーションに関しては理解されているかと思ったのですが、実際は“全然分かっていなかった”ということです。

一方、リノベる。に勧めてもらった銀行ではリノベーションに対する理解もあり、2日で融資決定。“あいよ!”ってなもんでした。ちなみに当初の銀行では、融資決定まで20日近くかかりました(涙)。

そんなすったもんだがありまして、決済日を迎えたときは感無量。見たことのない金額が、私の預金通帳の上をすぅ~と一瞬だけ通り過ぎ、無事に新居は“私のもの”となりました。めでたしめでたし……といきたいところなのですが、これでやっと5合目程度なんですね、自宅購入って作業は!!

「デザイン打ち合わせ」という新たなストレス。

名義が私のものになるまでに、リノベる。とのデザイン打ち合わせを、都合3回ほど行ないました。こればっかりは、リノベる。の本社まで出向いて打ち合わせます。物件の購入とデザインの打ち合わせが同時進行し、各々に担当者が一人ずつ、計2名の専属担当がつきます。その上、これは顧客に対するケアサービスの一環なのか何なのか、オブザーバーのようにもう1名ついて、もう誰が誰やら……とやっている間に、怒涛のごとくスケジュールが進んで行きました。

こちらも、銀行融資とは違う意味でのストレスがあります。このデザイン打ち合わせは、普段考えたこともないようなこと=ぶっちゃけ、ど~でもいいこと (※担当のYさんゴメン!!) を、逐次、提案・確認・承認してゆく作業となるので……疲れます。

担当者:
洗面台の鏡台は、壁にぴったりつけますか? それとも壁から5cmずつ離しますか?

私:
うーん、そうですね……。(※心の声:どっちでもエエわ……)

担当者:
廊下の床は、この構造だと7cm上がるのですが、大丈夫ですか?

私:
はぁ、そうですか……そうか~。(※心の声:全然ピンとこないんですが……)

といったやり取りが続きます。
その結果、白髪も増える、毛も抜ける。嫁との喧嘩も……幸いわが家ではありませんでしたが、人によってはあるかもしれませんね、嗚呼(涙)。

ちなみに、打ち合わせ時にはぜひ“甘いもの”を準備されるのをオススメします。結構、脳みそ稼働させるので、私たちは甘いものを用意するようにしていました。

 

振り返ると、銀行融資の交渉も、新居のデザイン打ち合わせも、本当に当たり前なんですが、“現実的”な話なんですね。一方で「物件探し」と「購入物件決定」までは、“ロマンス”で“幻想”なんですよ。こんな家住みたいわぁ~、こんなふうにしたらおしゃれかなぁ~、ぽわぽわわぁ~ん……。

ところが! 次のターム、「融資交渉」と「新居デザイン」は“現実”(冷徹なほど!)で、しかも3ヶ月程度で全てをまとめる怒涛の作業。いやぁ、流されるままに、流されました(笑)。

とはいえ、楽しむ気持ちは忘れないようにしていました。具体的には……忘れてしまいましたが。(楽しんでないやろ!とのツッコミが聞こえる……)

まぁ、進学や結婚や子供の誕生やら、ある一面、面倒でしかないことこそが、実は人生の節目となる一大事……と、戒め(!?)のごとく胸に刻みました(笑)。

ということで、次回はいよいよ「既存の内装ぶっ壊し」と「リノベーション開始」のお話をさせていただきます。

 

(次回に続きます)

▼続きはこちら
「リノベーション工事、無事に進むと思いきや…」サラリーマン家を買う―アラフォー係長のリノベーション体験記 #05

 

 

イラスト:ヤギワタル

 

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