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時間を旅する小物たち。古本屋でインテリアアイテムを探そう。

時間を旅する小物たち。古本屋でインテリアアイテムを探そう。

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売主から買主へ、住まいから住まいへ、本棚から本棚へと旅する書籍を取り扱っている古本屋

まさに「生活と地続きの空間」として私たちを魅了し続ける古本屋さんの中には、思わず部屋に飾りたくなるようなインテリアグッズの取り扱いがあるお店があることをご存知でしたか?

今回はそんな古本屋さんで買うことのできるレトロアイテムについて、インテリアの実例とともに紹介します。

個性ゆたかな品揃え。古本屋巡りのすゝめ

インターネットが発達した今の世の中、欲しいものはなんでもオンラインで買うことができます。その便利さは「本」にしても同じこと。今や世界No.1のオンラインショッピングサイトとなったAmazonも、元々はインターネット書店としてサービスをスタートしたのでした。

そんな便利な時代にあって、皆さんは日頃どのくらい「古本屋」をご利用されているでしょうか? 古き良き古本屋の魅力といえばずばり、ネット通販の検索やレコメンド機能ではヒットしないような「ときめくアイテム」との出会い。読書好きであれば誰しも、そんな偶然のもたらす「ときめき」を求めて定期的に足を運びたくなる「贔屓の古本屋」がひとつはあるものです。

取り扱いのバリエーション

しかし、「古本屋」と一口に言っても、その個性は実にさまざま。

たとえば「絵本専門店」「美術書専門店」「芸能本専門店」といったように明確なジャンル設定をしている古本屋さんや、「うちは昭和の出版物しか扱わない!」という時代設定を設けている古本屋さんなど、ひとつの業態のなかに実にさまざまなバリエーションがあることもまた、古本屋さんを知る楽しみのひとつです。

なかには「本」だけでなく、古美術品やアンティーク小物を取り揃えていたり、「地図」から「ポスター」、さらには「映画チケット」にいたるまで、「過去の印刷物ならなんでも取り扱っています!」という店舗も多数あります。

大量生産されたインテリアグッズに飽きたときは、そんな「過去の手触り」に溢れるアイテムを探しに古本屋さんに足を運びませんか?

以下のセクションでは、古本屋で手に入る「お部屋にレトロなアクセントを加える小物たち」を事例とともに紹介します。

 

古本屋で手に入るレトロアイテム

1. ビンテージポスター

かつては商業的に利用されていたポスターのなかにも、現代では立派な美術品としての評価がついているものがあります。たくさんの人たちの視線を集め続けた「ポスターならではのビジュアルデザイン」が、時代を経るなかで評価を高めているのですね。

「カジュアルに飾ってもよし、額縁に飾ってもよし」そんなインテリアとしての自由度の高さも魅力ですが、さまざまな時代感覚を自分の好みにあわせて「サンプリング」することによって、お部屋のなかに予想外の効果が生まれることがあるんです。

▼インテリア事例

ハリウッドの黄金時代として知られる1930~40年代ですが、当時の映画ポスターはビンテージポスターの王道をいくものとして今も愛され続けています。原色を基調としたデザインで、お部屋の色彩に躍動感が生まれますね。

 

これでもか!というくらいにノスタルジックな昭和ポスター。時代がどれだけ過ぎ去っても、「戦後日本の幼年期」の姿は変わらない魅力を持ち続けています。

 

Home.

A photo posted by Jade Hudson (@jadesarahlyons) on

アールヌーボー的なタッチで描かれたシャンパンのポスター。芸術の都、パリの雰囲気を今に伝えるそのデザインは、モダンでシャープな印象を与えるお部屋にもマッチします。

 

2. 古地図

子ども時代、勉強机の前に世界地図を貼っていたことはありませんか?

当時はそこに名前が載っている国のことをほとんどなにも知らなかった私たちも、ただいたずらに「地図」を眺めながら幼い冒険心をくすぐられた経験を持っているはず。古地図の豊かさとは、今では無くなってしまった国や、区画整理を施されるまえの街の姿を「眺め、想像し、旅する」時間のなかにある、どこか童心に帰ったような気分にあるのかもしれませんね。

ビンテージポスターと同じく、現代の印刷技術では再現できない、過去の印刷物ならではの風合いもまた大きな魅力です。

 

▼インテリア事例

風合い豊かな古地図には、なんといってもナチュラルなウッド素材のトーンがよく合います。

 

お部屋のワンポイント「地誌学」。レトロな温もりとともに、知的で引きしまった印象も与えてくれるのが古地図の魅力ですね。

 

雰囲気たっぷりの古地図の前に、これまた雰囲気たっぷりのアンティーク小物を置くことによって統一感ある空間が生まれます。

 

3. 古書、洋書

古本屋で帰るレトロアイテムといえば、なんといっても「本」です。

お部屋のワンコーナーにポンと置いておくだけでも、古い印刷物特有のなんとも温かい質感が加わりますが、「古書」「洋書」をコーディネートの中心に据えた大胆なインテリアへの取り入れかたがあるので参考にしてみましょう。

古い洋書のもつ雰囲気が好きなら、いっそ壁に打ちつけて内装の一部にしてしまうのはいかが?

 

What an awesome idea!! #books #clock #bookclock #booklove #bookstash #bookhoarder

A photo posted by Just Kris (@kris_justkris) on

「本に囲まれて時間を過ごしたい」そんな想いをそのまま形にしたインテリア時計です。

 

レトロな豊かさ〜古本屋に行こう〜

いかがでしたか? いまだ根強いファンのいるビンテージ印刷物の世界ですが、コレクターにならずとも、これらのアイテムをひとつ取り入れるだけで、お部屋のなかに「歴史」のレイヤーが加わります。このように時代的にもデザイン的にも多層的な生活空間を作ることが〈豊かさ〉の実感につながっていくのです。

最後に、現代日本における「趣味人」のひな形を作った故・植草甚一さんのエッセイ「わが道はすべて古本屋に通ず」から、ステキな一文を紹介します。

ぼくは、つぎのような場合に、古本屋を歩きたくなる癖がある。

一 寝不足の日の正午前後

二 ひとりぼっちで酒を飲みだしたとき。五時半から六時にかけて。

三 三、四日つづいた雨あがりの日。

四 そして古本を調子よく買っているとき、ますます歩きたくなる。十時ごろまで。

(『植草甚一の収集誌』、晶文社より)

皆さんも古い印刷物の匂いにクラクラしながら、レトロアイテムを探しに古本屋さんに足を運びませんか? きっと「特別な出会い」が待っているはず。

 

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