【保存版】世界の名建築に学ぶ、住まいづくりのヒント集。

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    住みやすい家、暮らしやすい家、帰りたくなる家……日々の暮らしの基盤となる住まいに、あなたは何を求めますか? 私たちが住まう家は、設計・デザインを手がける建築家の知恵と情熱が注ぎ込まれたひとつの芸術作品と捉えることもできるのではないでしょうか。

    そこで今回は、「近代建築の三大巨匠」と呼ばれているフランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエの3人が残した建築物を例にあげ、住まいづくりのヒントとなるポイントをご紹介します。

     

    フランク・ロイド・ライトから学ぶ有機的建築

    フランク・ロイド・ライト(以下ライト)は、住宅設計に携わる人間ならば誰もが知っているであろう著名なアメリカの建築家です。日本の旧帝国ホテルの設計を担当したライトは浮世絵をコレクションしていたというエピソードもあり、日本文化の影響を少なからず受けているとも言われています。

    プレーリースタイル(ロビー邸)

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    内観。部屋同士を完全に仕切っていない作りになっている。Photo by Sandra Cohen-Rose and Colin Rose

    内観。部屋同士を完全に仕切っていない作りになっている

    ??? Photo by Sandra Cohen-Rose and Colin Rose

    自身の建築理念として「有機的建築」を提唱していたライト。そんな彼の初期の代表作がロビー邸に取り入れられたプレーリースタイルです。プレーリーとは「草原」を意味します。プレーリースタイルの特徴は、周りの自然環境と融合するよう緻密に計算された地を這うような低い屋根や深い庇、連続窓で強調された水平線です。内装は部屋同士を完全に区切らず、ひとつの空間として繋いでいます。天井の高さをあえて一定にせず緩急を表現しているのもライトならではの空間構想ではないでしょうか。

    落水荘(カウフマン邸)

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    滝に下りることができるゲート。Photo by Jonathan Lin

    滝に下りることができるゲート

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    まるで滝の上に建てられたかのような家、落水荘ことカウフマン邸。周囲の自然環境との融合を第一に考えていたライトの落水荘は、岩盤が梁を支えており、プレーリースタイルで取り入れられている連続窓からは滝を見渡すことが可能です。また、滝に降りることができるゲートも設置されており、とてもユニークな構造になっています。今でもたくさんの観光客が訪れる落水荘は、日本の「借景」のように滝を背景の一部として取り入れているのかもしれませんね。

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    ル・コルビュジェから学ぶ近代建築の五原則

    鉄筋コンクリートを使用した住宅建設方法「ドミノシステム」を発表した建築家ル・コルビュジェ。彼が提唱した近代建築の五原則(ピロティ・自由な平面・自由な立面・独立骨組みによる水平連続窓・屋上庭園)は、近代建築の発達に大きな影響を与えたと言われています。

    サヴォア邸

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    ?? Photo by Omar Bárcena

    中心となるリビングルーム。Photo by Leon

    中心となるリビングルーム

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    自身が提唱した近代建築の五原則すべてを取り入れたサヴォア邸は、フランスの歴史的建築物にも指定されています。「ピロティ」を使うことにより居住空間がまるで宙に浮いているかのような印象を与え、「水平連続窓」からは絶えず外の光が差し込みます。また、「屋上庭園」では土が盛られ植物が植えられています。これは、リラックス空間としてだけではなく、雨水の浸透や暑さと寒さによる膨張収縮からコンクリートを守るための働きも計算されているのです。

    ユニテ・ダビタシオン

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    ??? Photo by Jean-Pierre Dalbéra

    アパートメント部分の廊下。Photo by Guzmán Lozano

    アパートメント部分の廊下

    ?? Photo by Guzmán Lozano

    ユニテ・ダビタシオンとは、「ドミノシステム」に基づいた集合住宅です。最も有名で最初に建てられたのはマルセイユにあるユニテ・ダビタシオンで、18階建て全337戸と当時にしてはとても大きな集合住宅でした。1階は「ピロティ」を使うことで開放感に溢れており、住居はメゾネットタイプ、中間階には居住者同士のコミュニティスペース・店舗・郵便局を配置、屋上には保育園・体育館・プールなどの施設が設けられています。打ちっぱなしの荒々しいコンクリートにカラフルなエレベーターやポストが映えてとてもおしゃれです。

     

    ミース・ファン・デル・ローエから学ぶモダニズム建築

    バルセロナチェアのデザイナーとしても有名なドイツ出身の建築家ミース・ファン・デル・ローエ。「より少ないことは、より豊かなこと」「神は細部に宿る」という建築理念に基づいたミースの建築物は、鉄とガラスを使用した無駄のないシンプルで美しいスタイルが特徴的です。

    バルセロナ・パヴィリオン

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    ?? Photo by Sandro Maggi

    内観。部屋の一部にオニキスの壁が配置されている。Photo by Sandro Maggi

    内観。部屋の一部にオニキスの壁が配置されている

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    バルセロナ万国博覧会で建設されたドイツ館、バルセロナ・パヴィリオンは鉄とガラスで構成され、壁には大理石が使用されています。自身が提唱した内部空間を自由に使えるようにするための「ユニヴァーサル・スペース」に基づいた設計は、無駄な間仕切りを徹底して排除しており、ガラスの壁からは外の光が絶えず差し込みます。

    ファンズワース邸

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    ?? Photo by Teemu008

    無駄なものを排除したガラス張りの部屋。Photo by  Revelateur Studio

    無駄なものを排除したガラス張りの部屋

    ?? Photo by Revelateur Studio

    緑豊かな土地に建てられているファンズワース邸は、四方すべてをガラスの壁に囲まれています。鉄骨で住居を持ち上げる構造になっており、後の高層建築設計の基礎となっていることでも有名です。ここでも「ユニヴァーサル・スペース」に基づき、無駄な間仕切りは徹底して排除されています。ガラス張りの家はプライバシーが気になるかもしれませんが、室内の一部(浴室等)に取り入れるだけなら抵抗感も和らぐのではないでしょうか?

    まとめ

    近代建築の三大巨匠が残した数多くの建築物は、長い時間を経ても色褪せることがありませんね。むしろ、インスパイアされることの方が多いのではないでしょうか? これからの住まいづくりのアイデアとして、少しでも参考にしていただければ幸いです。

     

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