マイホームというとファミリーを想像してしまいがちですが、実は一人暮らしの方が「月々の家賃を、住宅資産の取得にまわす」という選択肢をとり、マイホームを購入するケースも決して少なくありません。中には好立地の中古マンションを賢く購入し、自分好みの間取り・内装にリノベーションする方も。
むしろ誰に遠慮することなく自分の好みをとことん追求できるという点で、実はシングル・一人暮らしの方とリノベーションの相性は◎。住む人の個性があらわれる“おひとりさまリノベ”、お部屋のデザインも男性と女性とでガラッと変わってくるんです。ということで今回は、おひとりさまリノベ事例を性別ごとにご紹介します。
おひとりさまリノベ・女性編
女性デザイナーが、築31年のマンションをリノベーション!
まずはアパレル系のデザイナーとして活躍されている女性のおうち。築31年・3DKの中古マンションを、一人暮らしにあったワンルームの間取りにリノベーションしたお部屋です。
一面をグリーンに塗装したリビング。アーチ状に抜いた壁の効果で、空間全体がやわらかい雰囲気です。
フローリングは、木材をV字型に組んだ「ヘリンボーン」仕上げ。年月とともに味わいの出る、リノベーションならではのこだわりです。
洗面台には、リビングの壁と同じグリーンのタイルが。その他のインテリアにも効果的にグリーンが使われています。
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30代の女性が、築28年の中古マンションを買ったら…
こちらは熊本県にお住まいの女性によるリノベーション事例。築28年の1LDKを、空間の広がりが感じられるワンルームへとリノベーションされました。
天井の高さとあいまって、開放感にあふれた居住空間。使い勝手の良いカウンターキッチンも魅力的です。みんなでお酒を楽しみつつ手料理をふるまう……そんなホームパーティのイメージが目に浮かびます。
エントランスの壁には、人気ブランド「WALPA」の壁紙が。もともとリノベーションに興味があったという方だけに、このあたりのこだわりもさすがです。
広めにとったランドリースペース、洗濯物もここにまとめて干すことができます。部屋干しをしてもお部屋の景観が損なわれないのは、女性にとっては特に魅力なのでは?
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おひとりさまリノベ・男性編
料理好き、音楽好きの30代男性がつくった、機能美空間
さて、男性のリノベーション事例も見てみましょう。30代の男性が購入したのは、築37年の中古マンション。ごくごく普通のマンションの一室を、“好きなものに囲まれて暮らす”ためのワンルーム空間へと作り変えています。
壁一面に作り付けられた大きな書棚に、天井に備え付けたプロジェクター。ベッドルームとの間仕切り壁を「スクリーン」として使えるよう設計しています。
趣味の料理を楽しむための、ステンレスキッチン。プロの厨房を思わせる機能的なデザインが男心をくすぐります。
トイレは、コンクリート壁の一面をグリーンに塗装。このラフな感じ、良いですね。
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「プライベートなライブハウス」を実現した、30代男性のリノベ事例
築40年の中古マンションを購入したのは、ピアノ演奏が趣味という男性。「一人でもくつろげて、仲間とセッションできる空間を」というイメージから、ニューヨークのライブハウスをモチーフにした空間を作り上げました。
玄関のドアを開けた瞬間に飛び込んでくるのが、この空間。まさに“NYの路地裏”をイメージさせるデザインですね。そしてこの扉を開けると……
広々としたワンルームが。ピアノをメインとしてシンプルにまとめられたお部屋は、どことなく“秘密基地”を感じさせます。
せっかくの広い空間を圧迫しないよう、ベッドルームとの間仕切りには木製の“格子”を使っています。この贅沢な間取り設計は、一人暮らしならではですね。
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どのお部屋も、住む人の顔が目に浮かぶような個性あふれる空間。女性のお部屋はタイルやフローリングなど細かなディティールへのこだわりが強く、男性のお部屋はコンセプトへのこだわりが強いような印象もあります。一人暮らしを“マイホーム”で楽しむという選択肢、ぜひ注目していきましょう。
“おひとりさまリノベ”の実例や、リノベーション向き物件の情報は「リノベる。」のWEBサイトで紹介中。こちらもぜひチェックしてみてください。