“お金のプロ”マネーフォワード辻庸介CEOが語る、賢い家の買い方とは?

    “お金のプロ”マネーフォワード辻庸介CEOが語る、賢い家の買い方とは?

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    “お金のプロ”の頭のなか。

    無料家計簿アプリ「マネーフォワード」をご存知でしょうか?利用している銀行・クレジットカード・証券会社・FX・年金・ポイント等の口座を登録すると、お金の出入りをリアルタイムにまとめて、家計簿を自動作成してくれるという注目のサービスです。

    このサービスを手がけるのが、辻庸介さん。ソニーの経理部からネット証券大手「マネックス証券」に移り、松本大 社長の直属の部下として、COO補佐、マーケティング部長を歴任。その経験をもとに、2012年にマネーフォワード社を創業。まさに一貫してマネーと関わってきた“お金のプロ”です。

    マネーフォワードCEO辻庸介さん

    マネーフォワードCEO辻庸介さん

    ?そんな辻さん、実は住まいについても関心が高いとのこと。お金のプロは、一体どのような視点・考えで自分の住まいを選んでいるのでしょう? リノベる。代表の山下智弘さんが聞き手となり、辻さんの“賢い家の買い方”を探ります。

    合理的に考えると、新築は買えません。

    リノベる。山下智弘さん

    リノベる。山下智弘さん

    リノベる。山下(以下、山下):
    もし辻さんがいま家を買うとしたら、どんな基準で家探しします?

    マネーフォワード 辻(以下、辻):
    家を買うときの判断軸って2つあると思うんですよね。ひとつは金額的な合理性と、もうひとつはエモーショナルな満足感。金融に関わる人間として前者の部分でお話すると、まず新築は“買わない”と思いますね。

    僕も仕事柄よく知っているんですが、新築って「初めて鍵をカシャっと開けた瞬間に、価値が2割落ちる」じゃないですか。超一流の芸能人がやっているCMの宣伝費とか、家そのものの価値にマーケティングコストが乗っかった金額が売値になっているわけです。

    もちろん新築には新築にしかないプレミアム感はありますし、金額に代えられないエモーショナルなところなので、それはそれでありだとは思います。実はうちも、奥さんは「新築派」なんですよね(笑)。ただ合理的に考えると、僕自身はそこにあまり価値を感じられなくって。

    ポイントは、“入口”と“出口”をセットで考えること。

    辻:そうなると、考えるのは物件の価値です。やっぱり価値の落ちないものを買いたいじゃないですか。

    とすると、重要なのは“立地”。駅近のほうがいいのは当然として、人気エリアの駅近と郊外の駅近を比較したときに、前者が1000万円高いと。これをどう見るか。

    確かに今は1000万円の差がありますけど、人気エリアの駅近だったら、将来的に見て1000万円以上の価値が出ることも考えられますよね。

    山下:なるほど。目の前の「1000万円の支払い」だけを見るのではなく、「資産価値」という観点で考えるということですね。?

    辻:そうですね。“入口”だけでなく“出口”とセットで考えます。いま6000万円で買った物件の価値が将来的に5000万円になるとマイナス1000万円ですけど、それが2000万円まで落ちたらマイナス4000万円じゃないですか。

    山下:たとえ高額な物件を買ったとしても、仮に売ることを考えた場合の“出口”との差が少なければ、ある意味高くはないわけですよね。逆に安価な物件を買っても、出口が安ければ「高い買い物」になる。入口だけじゃなくて出口を見るというのは、お金についてのリテラシーが高い方ならではの視点かもしれませんね。

    不動産は“立地”で買うべし。

    辻:不動産投資をやっている友人からよく聞くんですけど、売れなくて困っている物件があると。フルローンで買った、郊外の駅から徒歩15分くらいの物件なんですが、なかなか価値が上がらないらしいんです。むしろいま売ったとしても、手元にローンが残ってしまうような状況で。

    山下:それはかなりつらいですね。

    辻:そうなんですよ。これって投資だけじゃなく自宅を買うときも同じだと思っていて、駅近で値段が下がらないところを選ぶのが大前提。その上で、建物の価値が急落しにくい中古物件の中から良いものを選ぶ、と。

    ただ問題は、中古物件を買うとき見た目の状態は分かるんですけど、中身の良し悪しが素人には分からないんですよね。どこが悪くなっているのかとか、修繕費どのくらいかかるのかとか。

    山下:たしかに、そこはプロに頼むのが一番かもしれないですね。

    辻:あと、これはもう恥ずかしい話なんですけど、中古を安く買ってリノベーションするという選択肢が、今まで僕の中になかったんですよ。住まいを自分好みに変えるっていう思想がなかったんです。日本の家って画一的で、ステキな家ってなかなか少ないじゃないですか。興味ありますね?。こういう柔らかい光が入って、こういうスペースがほしいとか、ちょっと自分でもやってみたいです。

     

    (次回に続きます)

    ※第2回はこちらから
    日本人は“感情”で家を買う!? マネーフォワードCEO辻庸介さん、家探しの悩みを語る。

     

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