北欧の次は、男前インテリア?
北欧テイストのインテリアブームに続き、大人の女性や主婦層の間で話題を呼んでいる新インテリアスタイルが、「男前インテリア」です。
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photo by Kim
ナチュラルな風合いの中に、少し荒っぽい“かっこよさ”がにじみ出たようなテイストが人気のひみつ。男性が実際にやっているインテリアスタイルというよりも、女性が考える「男の人の部屋」のイメージが強く投影されたスタイルといえます。
この“男前”という新しいコンセプトは、インテリア写真共有アプリ『Roomclip』が発祥とされています。なんでもアプリのユーザーがお互いのインテリア投稿写真へのコメントで、「かっこいい」というニュアンスで「男前」という言葉を使うようになったことがキッカケだそうです。
“男前インテリア”の条件を満たす2大要素とは?
現在の男前インテリアの原型はまるでガラクタのような「ジャンク」なスタイルのインテリアでした。この「ジャンク」なスタイルに新しく2つの要素が加わって誕生したのが「男前インテリア」。それでは、「ジャンク」から「男前」に変わる2つ要素とは何か、早速みていきましょう。
1. 無骨さ×アメリカンヴィンテージ
photo by Kim
シンプルで少し冷たい印象を与えるインダストリアル系のスタイルに、アメリカンカジュアルを混ぜ合わせたテイストが男前インテリア。まるでカフェのような、スタイリッシュなテイストです。
黒や茶色、寒色系のクールな色使いを基調とする中で、サビを出したりペンキの塗装がところどころはがれていたりと、古びたヴィンテージ感を演出。深みのある木目調のデザインも、大人の男性をイメージさせます。
2. ハイグレードな空間に溶け込む、チープなアイテム
出典:interiorshopguide.com/inoxy
高価なアイテムと、DIYやリメイク雑貨を含む安いアイテムとの同居というのも男前インテリアの大きな特徴の一つ。例えば、高級ソファーの隣に手づくり感あふれる作品が置いてあるといった、“アンバランス感”が魅力でもあります。
これは北欧インテリアをはじめ、これまでのインテリアブームを牽引してきた“統一感”という概念を大きく裏切りました。しかしこの新しい組み合わせこそが、手づくりアイテムを好むDIY女子や、プチプラアイテム好きな女性から大きな支持を得る理由にもなっています。
アイテムひとつで空間が変わる!? 男前インテリア集
それでは、具体的に上の2つの要件に当てはめながら、男前インテリアを構成する上で欠かせないアイテムをご紹介していきます。
1. 無骨さ×アメリカンヴィンテージを演出
・濃い木目調の家具
昭和の勉強の机(^_^)机の板のしなり具合と年季の入ったこの感じ、、、、机の下に盤の収納スペース作ってアナログレコードの台にする予定(^_^)それまではこの様に適当に扱われる予定(^_^) pic.twitter.com/bqPKJfaZQ0
— あかりまる (@rinrinrinri) March 17, 2015
机やいす、棚などの大きな家具は、木目調がはっきりみえて濃い茶色のものがベスト。年季が入れば入るほど、インテリアとしておしゃれに見えます。
また、色味のない手持ちのインテリアや小物は、ワックスを使って塗り替えてしまうのもオススメです。ところどころで濃淡を変えたり、わざと塗り残しをすることで“男らしさ”が際立ちます。
・チグハグ感のあるレンガ風壁紙
ドイツのブランドraschからレンガや木目などのリアルな壁紙コレクション「Factory2」をご紹介?スクラップウッドやカフェ風レンガなどおしゃれ度の高いデザインがたくさんありますよ♪ http://t.co/DnxLKaPyKT pic.twitter.com/48qeTKiCkk
— 壁紙革命〜賃貸でもおしゃれに〜 DIY (@kabegamikakumei) July 5, 2015
部屋全体の印象をガラっと変えてしまう壁紙。レンガ風の壁紙は、ひとつひとつ異なった形のパーツ、かすれ感のある色合いが完璧を求めない、ほどよい居心地の良さを感じさせます。
レンガ風の壁紙を貼るだけなので、気軽にカスタマイズできるのも嬉しいところ。
・メタリック素材のランプ
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photo by Personal Creations
モノトーンの部屋と非常に相性の良い、インダストリアルスタイルに欠かせないインテリア。シンプルな無骨さと、モダンなデザインが最高にかっこいいです。
2. ハイグレードな空間に溶け込む、チープなアイテム
・バスロールサイン
アンティーク バスロールサイン DIYしました。奮闘記はブログにて…#メンズライク #男前 #アンティーク #DIY http://t.co/XauLyZKT38 http://t.co/tHCUBZ6IhO pic.twitter.com/SSizikLSLK
— le passage du B&M (@passage_bm) October 8, 2014
バスロールサインとは、イギリスやアメリカのバス停の行き先案内板として使われていたもの。黒と白のコントラストがアクセントになり、これひとつで部屋全体が一気に引き締まります。
本物のバスロールを購入すると値段が張ってしまいますが、自分で作れば低コストに抑えることができます。黒地の板に白いペンキで文字をかいていくだけなので、意外と簡単に作れてしまいます。
事前に紙で文字枠を作っておくと、文字がガタガタにならずきれいに書き写すことができるので、オススメです。
・“さび”と“はがれ”のリメイク缶
アンティーク風な缶がおしゃれ 文房具や小物の収納に使えます pic.twitter.com/pvI7hoAtXr
— お洒落インテリア (@interior__pic) July 5, 2015
缶詰などの空き缶をリメイクすれば、おしゃれなインテリアに大変身。使い古されたヴィンテージ感を出すため、缶全体の錆びとラベルのはがれを大胆に見せるのがコツ。缶に塩水を塗って放置すると自然に錆びていきます。
加えて紙やすりでわざと傷をつけたり、ラベルを火であぶってみたりすると味のある作品ができ上がります。
・多肉植物
『多肉植物とリメイク缶 (¥1,050)』 フリマアプリ「メルカリ」で販売中♪ https://t.co/ZzHnP5S63H pic.twitter.com/954aLaYBNE
— 学生起業家☆愛 (@mvh0606) July 7, 2015
以前から女性の間で、「可愛らしい」「癒される」と人気のある多肉植物。男前インテリアの中に置くと、緑がさらに引き立ち、少しさみしさすら感じられるモノトーン空間に優しい印象をプラスしてくれます。サビ加工されたヴィンテージ品との相性もバツグンです。
かっこよさの追求こそが、男前インテリア。
男前インテリアは見た目のかっこよさや落ち着きのある雰囲気だけでなく、自分で作ったりカスタマイズできる楽しさも大きな魅力です。今回ご紹介した情報を参考にしつつ、自分なりの「男前」を追求してみてはいかがでしょうか?