家を建てる際、隣家のソーラーパネルへの日照時間も考慮する必要がありますか?

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    Q. 家を建てる際、隣家のソーラーパネルへの日照時間も考慮する必要がありますか?

    ▼質問者:40代女性

    隣接した空き地に2階建ての新築を考えているのですが、北側の隣家が1階建ての平屋でソーラーパネルを利用しています。

    こちらが南側になる為どうしても現在よりも隣家への日照時間に影響は出るのは間違いないのですが、この場合、日照権の他にもソーラーパネルへの影響なども考慮して設計をお願いしなければならないのでしょうか?

    もし建てた後に予想以上に発電量などに影響があり隣家から苦情が出た時はどの様に対処すれば良いでしょうか?


    A. 法基準に適合している場合は考慮する必要はないと思われますが、もし苦情が出た場合は弁護士に相談することをお勧めします。

    ▼回答者:30代女性(不動産業従事者)

    ■隣家のソーラーパネルへの影響について

    日照権は、法律上認められている権利ではありません。しかし数々の判例で認められている権利であり、建築基準法においても「斜線制限」「日影規制」が設けられています。 そのため家を建てる際に隣家の日照件について考慮する必要があるというのが言うまでもありませんが、問題はソーラーパネルへの影響ですよね。

    実はこの問題は少々厄介で、太陽光発電が本格的に普及し始めて間もないということもあり、あまり判例が出そろっていないというのが実情です。

    ただこれまでの判例を見てみると、裁判所は日照権侵害の違法性について、「受忍限度」を基準に判断しています。少し噛み砕いて言うと、「これは我慢の限界を超えているでしょ!」という場合に「違法」であると判断されるわけですね。

    では何を基準に「受忍限度」を判断するのかということになりますが、

    ・加害建物の建築基準法違反の有無

    ・日照阻害の程度

    ・地域制

    などがポイントとなるようです。

    ただ、日照侵害の程度を判断するにあたっては建築基準法で用いられている数値を使うことが多いため、結局のところ、加害建物(今回でいえば新築する家のことですね)が建築基準法に違反していない限り、「違法な日照権侵害である」と判断されることは少ないようです。 そのため新築する家が建築基準法をはじめとする様々な基準に適合している限り、隣家のソーラーパネルへの影響について考慮する必要はありません。

    ■隣家から発電量に関する苦情が出た場合の対処法

    法律上の問題はクリアできたとしても、人の気持ちについてはそう簡単にクリアできないことがあります。家を建てたことで発電量が減少したということで、隣家から苦情が出ることは十分あり得る話ですよね。

    そういった場合におすすめしたいのは、弁護士を交えて話し合いをする、という方法です。素人同士では「言った言わない」の話になる可能性がありますし、感情論に発展してしまう可能性もあります。 この点、弁護士を交えて話をすれば法律にのっとって問題を解決することができるのです。

    また問題がこじれそうな場合は、簡易裁判所における「民事調停」で話し合いをする、という方法もあります。裁判所によっては、建築士や土地家屋調査士といった建築の専門家が専門委員として話し合いに加わってくれることもあります。

     

    ※上記は個人の見解にもとづく回答です。詳しくは各種専門家にご相談ください。

     

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